エアコンを選んでいると、「R32」という表示を見かけることがあります。
「R32って何?」「エアコンの冷え方に関係するの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
R32は、現在の家庭用エアコンなどで広く使われている冷媒(れいばい)のひとつです。今回は、エアコンの中で重要な役割を果たしている「R32」について、わかりやすくご紹介します。
そもそも「冷媒」とは?
冷媒とは、エアコンの中を循環しながら、熱を運ぶ役割をする物質です。
冷房運転では、室内機が室内の熱を取り込み、その熱を冷媒が運んで室外機から外へ放出します。
その結果、室内の温度が下がり、涼しく過ごすことができます。
つまり、エアコンが冷やしたり暖めたりできるのは、冷媒が熱を運んでくれているからなのです。

R32はどんな冷媒?
R32は、エアコンなどの空調機器に使用されている冷媒の一種です。
これまで多く使われてきたR410Aと比べて、地球温暖化への影響が小さいことが特徴のひとつ。
冷媒には「地球温暖化係数(GWP)」という、温暖化への影響を示す指標があります。
R32のGWPは約675で、R410Aの約2,088と比べて低くなっています。
そのため、環境への負荷を抑えることを考えた冷媒として、家庭用エアコンを中心に普及しています。

R32のメリットは?
R32には、環境面だけでなく、エアコンの冷媒として使いやすいというメリットもあります。
①環境への負荷を抑えやすい
R32は、従来広く使用されていたR410AよりもGWPが低く、温室効果ガスによる環境への影響を抑えることができます。
②冷媒として効率が良い
R32は、エアコンの冷媒として優れた熱物性を持っており、効率的な冷暖房に利用されています。
③リサイクル・回収の面でも扱いやすい
R32は単一成分の冷媒です。R410Aのような混合冷媒とは異なり、回収・再利用などの面でも扱いやすいという特徴があります。
R32は安全なの?
R32は「微燃性」に分類される冷媒です。
ただし、家庭用エアコンなどでは、機器の設計や安全基準に基づいて使用されています。そのため、通常の使用において過度に心配する必要はありません。
一方で、冷媒を扱う作業には専門的な知識が必要です。
冷媒の充填・回収・修理などは、専門の業者に依頼することが大切です。

これからのエアコンと冷媒
エアコンは、快適な室温を保つだけでなく、環境への配慮も求められるようになっています。
R32は、従来の冷媒と比べてGWPが低く、現在の家庭用エアコンなどで広く採用されている冷媒です。
普段何気なく使っているエアコンですが、その内部では「冷媒」が熱を運び、私たちの快適な暮らしを支えています。
「R32って何だろう?」と思ったときは、エアコンの中で熱を運ぶ重要な役割を担っている冷媒なんだ、と覚えておくとよいでしょう。
※冷媒の種類や取り扱い方法は、エアコンの機種によって異なります。冷媒に関する作業は、必ず専門業者へご相談ください。