加湿器の寿命を延ばす!スチームファン式加湿器のメンテナンスサインとお手入れ方法について

加湿器の寿命を延ばす!スチームファン式加湿器のメンテナンスサインとお手入れ方法について

スチームファン式加湿器の基本構造とメンテナンスが必要な理由

(注1)つかまえ除菌についてはこちら「つかまえ除菌(注1)」

スチームファン式加湿器の仕組みとは

 スチームファン式加湿器は、内蔵されたヒーターで水を加熱して蒸気を発生させることで室内を加湿するタイプの加湿器です。この仕組みにより、除菌効果が期待できるという特徴があります。また、加熱過程で不純物が取り除かれるため、衛生的な加湿が実現します。

 ただし、蒸発布やイオンフィルターを清潔に保つことが重要なため、定期的なお手入れが欠かせません。

加湿器の寿命を左右するスケールの影響

 スチームファン式加湿器が使用する水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれています。このミネラル分が加熱されて残る物質が、いわゆる「スケール」と呼ばれるものです。スケールは加湿器の内部部品に付着しやすく、特に蒸気を発生させる加熱部分や蒸発布には影響が出る可能性があります。

スケールのついた加熱筒や蒸発布

 スケールの蓄積が進むと、加湿の効率が低下するだけでなく、機器全体の寿命を縮めてしまいます。スケールは最初、蒸発布の中ででき、次第に大きくなっていきます。これを放置していると、加熱筒が高温になってしまい、加熱筒の表面のフッ素コーティングの寿命が短くなります。また、スケールが固く固まってしまうため除去しにくくなります。

具体的なお手入れ方法とその手順

蒸発布の取り外しと清掃のコツ

 定期的な清掃が必要で、目安として1週間に1回程度のもみ洗いを推奨しています。蒸発布は簡単に取り外しが可能な設計となっているため、まず本体を軽く分解して蒸発布を取り出してください。蒸発布は手のひらで挟み、内側にあるスケールの塊やこびり付き同士をこすり合わせてもみ洗いすると楽に洗浄できます。

ポイント:茶色に変色するのは鉄分の影響なので洗っても色は取れません。内側表面に付着したスケールがほとんど取れて表面がなだらかになれば十分です。

加熱筒の洗浄方法

加熱筒のフッ素コーティング加工は、炊飯器などの場合と同様あまり硬くなく傷がつきやすいです。傷をつけないように注意してお手入れをお願いします。

台所の柔らかいスポンジや歯ブラシ、柔らかいナイロン製のスポンジを水で濡らしてお掃除してください。

最後に本体底部の水は必ず捨ててくださいね。

注意すべきポイントと手順のチェックリスト

 スチームファン式加湿器のお手入れをする際には、いくつかの注意点を押さえておくことが重要です。まず、必ず電源をオフにし、電源コードをコンセントから抜いてください。また、清掃に使う水は常温の水を使用し、乾燥中の蒸発布やイオンフィルターを無理に引っ張ることは部品の破損を招くため避けてください。

  • 電源コードを抜く

  • タンクを空にして水を捨てる

  • 蒸発布を取り外し、もみ洗い

  • 加熱筒を柔らかいスポンジなどでふき取る

  • タンクや本体内を水ですすぎ、完全に乾燥させる

 しかし、お手入れをしっかり行っていても、蒸発布は1シーズンに1回必ず交換を行いましょう。イオンフィルターも適度に交換すると、加熱筒に付着するスケールの量を低減でき、お手入れもしやすくなります。正しい使い方でroomistを長くご愛用ください。

 

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